戻る場所がある幸せな旅

Bonjour les amis !

今日はある家族と過ごした親密な一日についてお話しさせていただきます。

私がソフィーと出会ったのは今から約20年前のこと。留学先のリヨンの女子寮で一緒に過ごしました。

夏休みに日本に帰国しない私を気にかけて、当時ご両親と妹、弟たちが暮らすノルマンディー地方のシェルブールにある実家に招待してくれたことがきっかけで家族みんなと仲良くなりました。

その後、私は帰国して日本で仕事をはじめ、ソフィーは日本への留学を経てニューヨークで仕事をスタートし、今は現地で結婚してキャリアを重ねながら、二人の男の子のママになっています。

私はソフィーのママ、マリーともお友達の関係を築いているのですが、そのマリーのご両親がエクス・アン・プロヴァンスから車で30分ほどのヴォーグナルグという村で暮らしています。

これまで何度かエクスに滞在した際に、マリーのご両親(=ソフィーのおばあちゃま、おじいちゃま)のお家にもお邪魔したことがありましたし、2017年の夏にソフィーの弟、エティエンヌの結婚式に招かれた時におばあちゃま、おじいちゃまとも再会していました。

その家族全員がおばあちゃま、おじいちゃま宅に集まる貴重な時間に、私にも声をかけてくれて、コロナ禍を経た感激の再会を昨日果たしてきました!

まずは美しいオリーブの木と三本の糸杉が迎えてくれるお家へ到着した場面をご覧下さい。

ちなみに糸杉には訪問者を歓迎する意味が込められています。

フランスのお家は名前がつけられることが多いのですが、このお家には「Bresco 」という名前がついています。

招待客にプレゼントするためのラヴェンダーのサシェにもお家の名前が記されています。

私もいただいたのですが、中身のラヴェンダーはもちろんお庭でとれた自家製でした!

テラスに着くとセザンヌを虜にしたサント・ヴィクトワール山がまるで絵画のように正面に現れます。

こんなにも贅沢な風景を眺めながら、ランチタイムです。

ソフィーの一番下の弟、バンジャマンがメインのチキンのパイ包みを取り分けます。

フランスでは男性がこんな風にサービスします。

バンジャマンがまだ6歳くらいの時に初めて会った時は、ママがお客様の私にばかり気をかけるので私にやきもちを焼いていたことを思い出すと、こんなにも好青年に成長しちゃって感激です!

彼はお料理の先生のママの血をしっかり引いていて、この日はびっくりする美味しさのフィノンシエまで作ってくれていました。

実はバンジャマンのパパがなんでもできる人なのですが、今回はとうとうお庭で採れた果物でソルベまで手作りしていました。

これまでの人生で自家製ソルベをお庭の果物で作る男性と出会ったことがないので、驚きと感激で写真を撮ることをすっかり忘れてしまいました!

ミラベルと桃のソルベ、もちろんこれまでの人生でいちばんの美味しさでしたよ。

この家族とのストーリーを語り出すと時間がいくらあっても足りません。

続きは9月に行うレクチャーでお話しさせて頂きます。

最後に紹介する画像は家族の名前が刺繍されたナプキンケースです。

日本のお箸箱のように捉えれば良いのでしょうか。

汚れていなければ毎回お洗濯する必要はないので、自分のナプキンがすぐわかる様にフランスの家庭でよく見られる光景です。

来客用には、南仏にゆかりがある言葉が刺繍されていました。

ソフィーの長男のガブリエルは私のお土産の甚平をとても気に入ってくれました。

今日はガブリエル、ソフィー、私の画像で終わらせていただきます。

生きる歓び、プロヴァンスの暮らし、すこしずつ終わりに近づいていますが、もう少しの間素敵な日々をご紹介できると思いますので楽しみにしていてください。

Bonne journée et à très bientôt !