Bonjour les amis !
パリから郊外線の電車に乗って30分ほどで到着するイエール川沿いにある邸宅と庭園。
ここは自らも画家でありながら、印象派の画家たちの作品を購入し、印象派の人々を経済的に支えたギュスターブ・カイユボット( 1848-1894 ) が12歳の時に、父が購入した邸宅です。
https://www.maisoncaillebotte.fr/
他の印象派の画家たちに比べて、カイユボットの存在が知られていない背景には、こんなにも素敵な邸宅と広大な庭園 ( 11ヘクタール!)を所有できる裕福な家に生まれた故に、絵を売る必要がなかったからだとか。
今でも作品の持ち主は個人だったり、行き先がわからない作品も多いそうです。
なるほど、画家の知名度や後に残された作品の価値はこのような要素も影響するのですね。
この頃、パリはオスマンの大改造のただ中でしたので、その一大工事現場となっていたパリの喧騒から離れるために、富裕層はこの地域に別荘を構えたそうです。
庭園好きな私は、ここ数年ずっとこの場所に行きたいと思っていましたので、今回、実現できてほんとうに嬉しい一日になりました。
同行してくれたお友達、パリ在住のかおりちゃんは、この日のために心を込めてピクニックの準備も進めてくれていて、それだけでも大感激でした!
久しぶりの再会の待ち合わせに選んだのは、リッツパリがコロナ禍の昨年にオープンさせた、ぐっとカジュアルなテイクアウトと気軽な雰囲気のイートインコーナーがあるお店。
https://www.ritzparislecomptoir.com/fr
まずは朝食がわりにピーチ・メルバを選んでしまいました!
ピーチ・メルバは、かのエスコフィエがオペラ歌手のネリー・メルバのために考案したデザートですので、リッツパリにとっても意味深いデザートなわけです。
ピーチ・メルバで始まった1日、美しくて広大なお庭で尽きないおしゃべり。
ピクニックは参加希望の蜂さんたちまで登場して、対応に大忙し。
あまりのお天気の良さでデザートに用意したザクロがなんと発酵し始めてしまっていて、パクパクと食べた私はお酒も飲まないのに、ザクロで顔もほてって、ほろ酔い気分になってしまいました!
前代未聞ですよね。
最後に邸宅の中を見学し、パリから離れた束の間の時間に別れを告げました。
パリ滞在中は、こんな風にどこかでパリからちょっとだけ脱出することをおすすめいたします。
カイユボットの家をはじめ、パリやパリ近郊の美術館や庭園をご紹介するフランス文化レクチャーは秋から新しいコースもスタートする予定です。
楽しみにしていてくださいませ。
明日は、あっという間のパリ滞在を後にして、可愛いいものが溢れていそうなはじめての町へ向かいます。
次回のコラムをお楽しみに!
Bonne journée et à très bientôt !
YOKO